“心尽”のいろいろな読み方と例文
旧字:心盡
読み方割合
こころづく85.7%
こゝろづくし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ下宿のお内儀かみさんが、井戸の中に漬けて冷やしてあったビールを搬んできた。それは大隅学士の心尽こころづくしだった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
午餐ごさんには諏訪湖のこひしじみとを馳走になつた。これは、『どうも何もなくていけないが、鯉と蜆でも食べて行つてくれたまへ』といふ赤彦君の心尽こころづくしであつた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
今もいう通り何分不如意ふにょいじゃに依って御当家へ願うたのも、然ういう柔弱な身体じゃから、商人あきんどに仕ようと思うた私の心尽こゝろづくしも水の泡となり、それのみならず誠に愧入はじいったのは此の八十両の金子かねじゃ
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)