“ぶき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
51.2%
武器34.9%
不器4.7%
4.7%
武煕2.3%
無気2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ三日目に、柴進の眷族けんぞく十数人が、発見された。思いがけない林の中で、急造らしい板屋ぶきの監房に押しこめられていたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こつなどのは、質屋しちやのことを御存ごぞんじかな。』と、玄竹げんちく機智きちは、てき武器ぶきてきすやうに、こつな言葉ことばとらへて、こつなかほいろあかくさせた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
上西門院の雑仕ぞうしだった袈裟御前けさごぜだ。あの不器ぶきッちょが、よくもあんな美人を射落して、宿の妻にしたと思うが、そのまた、愛しかたも、ひと通りではない。
きゃらぶき葉蕃椒はとんがらしのようなものも、けんどんのすみに仕舞っておき、お茶漬のおかずにするのだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼が政治的経歴およそ二十年、しこうしてこの二十年は、家斉いえなり将軍下半期の治世にして、文恬ぶんてん武煕ぶき、幕政の荒廃既に絶頂に達したるの日なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
たとひそれがテツペレンの爆弾でないにしても、この無気ぶき味な代物がそれに類似した危険物であることは、この場合博士の説明を煩はすまでもなかつた。
フアイヤ・ガン (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)