“へいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平気66.7%
平氣23.6%
兵機2.8%
兵器1.4%
昺貴1.4%
兵気1.4%
屏棄1.4%
武器1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花前は、よどみなく決然けつぜんと答えて平気へいきでいる。話のしりをむすばないことになれてる主人も、ただありませんと聞いたばかりではこまった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
よくたゞしてると、しかく平氣へいきをとこも、時々とき/″\歡樂くわんらく飽滿はうまん疲勞ひらうして、書齋しよさいのなかで精神せいしんやすめる必要ひつえうおこるのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
兵機へいき電瞬でんしゅんかん、いまを逸しては」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
政府はほとんど全国の兵をげ、くわうるに文明精巧せいこう兵器へいきを以てして容易よういにこれを鎮圧ちんあつするを得ず、攻城こうじょう野戦やせんおよそ八箇月、わずかに平定へいていこうそうしたれども
あるいは商人のごときは兵乱へいらんのために兵器へいき売付うりつくるの道を得てひそかによろこびたるものありしならんといえども、そのすきじょうじて政治的干渉かんしょうこころみるなどくわだてたるものはあるべからず。
げん支吾しごあらんには、巌石がんせき鶏卵けいらんを圧するの勢を以て臨まんとするの状をし、昺貴へいきの軍の殺気のはしるところ、をば放って府内に達するものすら有りたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
燕王謀って曰く、吾が兵は甚だすくなく、彼の軍は甚だ多し、奈何いかにせんと。朱能進んで曰く、ず張昺謝貴を除かば、く為す無き也と。王曰く、よし、昺貴へいきとりこにせんと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
米国の軍隊に四か条の心得という事があってその第一は「兵の食物」としてあります。食物のいと悪いとは何ほど兵気へいきに関係するか知れません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
又朝廷の急務とする所の兵機を屏棄へいきせんとす。其余之罪悪、不遑枚挙まいきよにいとまあらず
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
老傀儡師こと杉窪の銅兵衛、里へ帰ったその日から、里の様子が一変した。兵糧の積み込み、武器へいきの手入れ、まぐさの刈り入れ、四辺の防備、そうして毎日の秘密会議。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)