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兵乱
読み方 | 割合 |
ひやうらん | 50.0% |
へいらん | 50.0% |
去ぬる年、
京にありつる日、鎌倉の
兵乱を聞き、
九二御所の
師潰えしかば、総州に避けて
禦ぎ給ふ。
管領これを責むる事
急なりといふ。
すべて此の里の
旧き人は
兵乱の初めに
逃失せて、今住居する人は大かた
他より移り来たる人なり。只
一人の
翁の侍るが、
一三四所に
旧しき人と見え給ふ。
或は商人のごときは
兵乱のために
兵器を
売付くるの道を得てひそかに
喜びたるものありしならんといえども、その
隙に
乗じて政治的
干渉を
試みるなど
企てたるものはあるべからず。