“兵燹”の読み方と例文
読み方割合
へいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかしなければならない。——神の力でも、仏の力でも駄目だ、兵燹へいせんは、神をも、仏をも、焼いてしまったではないか。——人の世を
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵燹へいせんのために焼かれた村落の路には、いしずえらしい石が草の中に散らばり、片側が焦げて片側だけ生きているような立木が、そのあたりに点在して
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「慶喜の生命いのちは助けなければならない。江戸を兵燹へいせんから守らなければならない。好い策はないか。よい策はないか」
開運の鼓 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)