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平気
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へいき
ふりがな文庫
“
平気
(
へいき
)” の例文
旧字:
平氣
「だって、がんこなんだもの、
人
(
ひと
)
があぶないといっても
平気
(
へいき
)
でいるからさ。けれど、
先生
(
せんせい
)
は、
僕
(
ぼく
)
たち
子供
(
こども
)
だけはかわいがってくれるよ。」
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
花前は、よどみなく
決然
(
けつぜん
)
と答えて
平気
(
へいき
)
でいる。話のしりを
結
(
むす
)
ばないことになれてる主人も、ただありませんと聞いたばかりではこまった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ところが、ペール・オーラは
平気
(
へいき
)
なものです。前のほうの小さな
舟板
(
ふないた
)
に
腰
(
こし
)
かけて、鳥の姿を見るたびに、ヤッロー、ヤッローと呼びました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
老人
(
ろうじん
)
は子供よりもっと
嬉
(
うれ
)
しかったが、わざと
平気
(
へいき
)
な声で——
感動
(
かんどう
)
しかかってることに
自分
(
じぶん
)
でも気づいていたから——いった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
殿
(
との
)
さまご
寵愛
(
ちょうあい
)
のお
猿
(
さる
)
さま、
常
(
つね
)
からわがままいっぱいのくせがついているので、老臣の膝を
脇息
(
きょうそく
)
のかわりにするぐらいなことは
平気
(
へいき
)
だが、折もおり
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いくらしかられても
為朝
(
ためとも
)
は
平気
(
へいき
)
で、あいかわらず、いたずらばかりするものですから、
為義
(
ためよし
)
も
困
(
こま
)
りきって、ある
時
(
とき
)
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一
週間
(
しゅうかん
)
を
経
(
へ
)
てアンドレイ、エヒミチは、
病院
(
びょういん
)
から
辞職
(
じしょく
)
の
勧告
(
かんこく
)
を
受
(
う
)
けたが、
彼
(
かれ
)
はそれに
対
(
たい
)
しては
至
(
いた
)
って
平気
(
へいき
)
であった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これは、なおさら要吉ひとりきりでは
解決
(
かいけつ
)
できない
問題
(
もんだい
)
でした。要吉は、女中の
平気
(
へいき
)
な顔を思いだすと、ただなんとなく、腹がたってたまりませんでした。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
形勢
(
けいせい
)
の
急
(
きゅう
)
なるは、幕末の時に
比
(
ひ
)
して
更
(
さ
)
らに急なるその
内乱
(
ないらん
)
危急
(
ききゅう
)
の場合に際し、外国人の
挙動
(
きょどう
)
は如何というに、
甚
(
はなは
)
だ
平気
(
へいき
)
にして
干渉
(
かんしょう
)
などの
様子
(
ようす
)
なきのみならず
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
人の心は、思うままにならないもので、お藤がこんなに想っているのに、左膳のほうでは、
平気
(
へいき
)
の
平左
(
へいざ
)
です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
従
(
したが
)
って
私
(
わたくし
)
としては
割合
(
わりあい
)
に
平気
(
へいき
)
な
気持
(
きもち
)
で
自分
(
じぶん
)
の
臨終
(
りんじゅう
)
の
模様
(
もよう
)
をお
話
(
はな
)
しすることができるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私
(
わたし
)
は
力
(
つと
)
めて
平気
(
へいき
)
らしく、「ウム
見
(
み
)
た。あんな
事
(
こと
)
があつたのか。」と
声
(
こゑ
)
は
嗄
(
かす
)
れて、
顫
(
ふる
)
へてゐた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
斯
(
かゝ
)
る
中
(
なか
)
にも
社会
(
しやくわい
)
に
大勢力
(
だいせいりよく
)
を
有
(
いう
)
する
文学者
(
ぶんがくしや
)
どのは
平気
(
へいき
)
の
平三
(
へいざ
)
で
行詰
(
ゆきづま
)
りし
世
(
よ
)
を
屁
(
へ
)
とも
思
(
おも
)
はず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
もうじき、あなたが
死
(
し
)
ぬからいいなどと、
恐
(
おそ
)
ろしいことを
平気
(
へいき
)
で
思
(
おも
)
っていました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「だいじょうぶだ、ぼくは三キロぐらいは
平気
(
へいき
)
だから」とドノバンがいった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
もっとも雪でも降らなければ彼らはそう
酷
(
ひど
)
く寒さを感じないから、外へ寝ることは一向
平気
(
へいき
)
で何とも思わない。ラサ府の住民は大抵
平生
(
へいぜい
)
五万
(
三万
)
位のところへ不意に二万五、六千の僧侶が入って来る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「
鳥
(
とり
)
かい、
獣
(
けだもの
)
かい。」と
極
(
きは
)
めて
平気
(
へいき
)
でいらつしやる。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
身体中
(
からだぢゆう
)
どこも
隠
(
かく
)
さないで
平気
(
へいき
)
で
見
(
み
)
せることさ。」
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「
平気
(
へいき
)
で、どんなところでも、
鼻唄
(
はなうた
)
をうたって
歩
(
ある
)
けるようにならんければ、一
人
(
にん
)
まえとはいえない。」と、
親方
(
おやかた
)
は、
笑
(
わら
)
いました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれども
義家
(
よしいえ
)
の
方
(
ほう
)
はいっこう
平気
(
へいき
)
で、
昔
(
むかし
)
から
使
(
つか
)
いなれた
家来
(
けらい
)
同様
(
どうよう
)
宗任
(
むねとう
)
をかわいがって、どこへ
行
(
い
)
くにも、「
宗任
(
むねとう
)
、
宗任
(
むねとう
)
。」とお
供
(
とも
)
につれて
歩
(
ある
)
いていました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
私
(
わたくし
)
はますます
全身
(
ぜんしん
)
に
寒気
(
さむけ
)
を
感
(
かん
)
じ、
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
では
逃
(
に
)
げて
帰
(
かえ
)
りたい
位
(
くらい
)
に
思
(
おも
)
いましたが、それでもお
爺
(
じい
)
さんが一
向
(
こう
)
平気
(
へいき
)
でズンズン
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
びますので、
漸
(
やっ
)
との
思
(
おも
)
いでついて
参
(
まい
)
りますと
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
女中は
平気
(
へいき
)
な顔でいいました。しかし要吉はなんともいえないくやしい気がしました。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
どんな
天気
(
てんき
)
にでも、外にいるのになれているらしく、寒いのなどは、
平気
(
へいき
)
のように見えました。もうひとりのほうは、
太
(
ふと
)
っていて、身なりもりっぱで、
何不足
(
なにふそく
)
ないお
百姓
(
ひゃくしょう
)
さんのようでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
とお
政
(
まさ
)
が、ことにふれての母に
対
(
たい
)
する
述懐
(
じゅっかい
)
はいつでもきまってるが、どうかすると、はじめは
平気
(
へいき
)
に笑いながら、気違いのうわさをいうてても、いつのまにか
過敏
(
かびん
)
に人のことばなどを気にかけ
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
巡査
(
じゅんさ
)
や、
憲兵
(
けんぺい
)
に
遇
(
あ
)
いでもすると
故
(
わざ
)
と
平気
(
へいき
)
を
粧
(
よそお
)
うとして、
微笑
(
びしょう
)
して
見
(
み
)
たり、
口笛
(
くちぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
いて
見
(
み
)
たりする。
如何
(
いか
)
なる
晩
(
ばん
)
でも
彼
(
かれ
)
は
拘引
(
こういん
)
されるのを
待
(
ま
)
ち
構
(
かま
)
えていぬ
時
(
とき
)
とては
無
(
な
)
い。それが
為
(
ため
)
に
終夜
(
よっぴて
)
眠
(
ねむ
)
られぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「そう!」とゴットフリートは
平気
(
へいき
)
でいった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
花
(
はな
)
は、この
雲
(
くも
)
の
出
(
で
)
ることをいといました。しかし、そばにあった
石
(
いし
)
や、あちらの
強
(
つよ
)
そうな
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い
草
(
くさ
)
は、
平気
(
へいき
)
でありました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あたり
前
(
まえ
)
の人なら、
見
(
み
)
ただけで目を
回
(
まわ
)
してしまうところでしょうが、
藤太
(
とうだ
)
は
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
をして、
大蛇
(
おろち
)
の
背中
(
せなか
)
の上を
踏
(
ふ
)
んで
歩
(
ある
)
いて行きました。しばらく行くと、
後
(
うし
)
ろでだしぬけに
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
机
(
つくえ
)
の
前
(
まえ
)
にマッチはあって、
彼
(
かれ
)
はそれを
見
(
み
)
ていながら、その
癖
(
くせ
)
、
大声
(
おおごえ
)
を
上
(
あ
)
げて
小使
(
こづかい
)
を
呼
(
よ
)
んでマッチを
持
(
も
)
って
来
(
こ
)
いなどと
云
(
い
)
い、
女中
(
じょちゅう
)
のいる
前
(
まえ
)
でも
平気
(
へいき
)
で
下着
(
したぎ
)
一つで
歩
(
ある
)
いている、
下僕
(
しもべ
)
や、
小使
(
こづかい
)
を
捉
(
つかま
)
えては
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私
(
わたくし
)
は
平気
(
へいき
)
で
良人
(
おっと
)
の
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
っても
見
(
み
)
ました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
せきをするおじいさんは、
自分
(
じぶん
)
のうわさが、そんなふうに
拡
(
ひろ
)
がっているとは
知
(
し
)
りませんから、
平気
(
へいき
)
で
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いていたのです。
うさぎと二人のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれども
晴明
(
せいめい
)
はあくまで
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
をしていました。
道満
(
どうまん
)
は
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
になって
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
みんなは、
老人
(
ろうじん
)
を
海岸
(
かいがん
)
へひきずってきました。そして、みんなをあざむいたことをなじりました。すると、
老人
(
ろうじん
)
は、
案外
(
あんがい
)
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
をしていいました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するといつどこから出て
来
(
き
)
たか、
大
(
おお
)
きなひげの
生
(
は
)
えた
男
(
おとこ
)
と、かわいらしい小さな
坊
(
ぼう
)
さんが出て
来
(
き
)
て、どんどん
雨
(
あめ
)
のように
射出
(
いだ
)
す
敵
(
てき
)
の
矢
(
や
)
の中をくぐりくぐり、
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
をして
敵
(
てき
)
の
勢
(
せい
)
の中へ
歩
(
ある
)
いて行って
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、
頭
(
あたま
)
をもたげて
身
(
み
)
のまわりをながめると、あちらの
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い
強
(
つよ
)
そうな
草
(
くさ
)
は、
無神経
(
むしんけい
)
に、いつもと
変
(
か
)
わらず
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
つきをしているのでありました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
から、
正二
(
しょうじ
)
くんは、お
母
(
かあ
)
さんにあずけてあった
時計
(
とけい
)
を
下
(
さ
)
げて、
平気
(
へいき
)
で
学校
(
がっこう
)
へいくようになりました。
正二くんの時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
歩
(
ある
)
いている
人間
(
にんげん
)
は、
耳
(
みみ
)
が
聞
(
き
)
こえないとみえて、いっこう
平気
(
へいき
)
で、
汽車
(
きしゃ
)
が
後
(
あと
)
からくるのを
気
(
き
)
づかなかったのです。しかたがないものですから
汽車
(
きしゃ
)
を
止
(
と
)
めました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽罐車
(
きかんしゃ
)
は、それをば
平気
(
へいき
)
に
思
(
おも
)
っている。そればかりでなく、
太陽
(
たいよう
)
が、
身
(
み
)
を
焼
(
や
)
くほど、
強
(
つよ
)
く
照
(
て
)
らしつける。
日蔭
(
ひかげ
)
にはいろうとあせっても
自由
(
じゆう
)
に
動
(
うご
)
くことができない。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
脂肪
(
しぼう
)
のたくさんな、むくむくと
毛
(
け
)
の
厚
(
あつ
)
いしろくまはそこを
平気
(
へいき
)
で
歩
(
ある
)
いていました。また、
氷
(
こおり
)
が
解
(
と
)
ける
時分
(
じぶん
)
になれば、
険
(
けわ
)
しい
山
(
やま
)
の
方
(
ほう
)
へのこのこと
帰
(
かえ
)
ってゆきました。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いくら
波
(
なみ
)
が
騒
(
さわ
)
いでも、
昔
(
むかし
)
、
海
(
うみ
)
の
王
(
おう
)
さまといわれた、おじいさんの
孫
(
まご
)
の
乗
(
の
)
っている
船
(
ふね
)
は
平気
(
へいき
)
でありました。
波
(
なみ
)
の
上
(
うえ
)
を
越
(
こ
)
して、もっと
沖
(
おき
)
へ、
沖
(
おき
)
へとこいでゆきました。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あんな、
美
(
うつく
)
しいちょうでさえ、
平気
(
へいき
)
に
飛
(
と
)
んでいるじゃないか。」と、一
羽
(
わ
)
の
鳥
(
とり
)
は、一
本
(
ぽん
)
、
野中
(
のなか
)
に
立
(
た
)
っている
木
(
き
)
にとまったときに、
友
(
とも
)
だちをかえりみて、いいました。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
世界
(
せかい
)
は、おれたちの
世界
(
せかい
)
だ。それだのに、おれたちよりもっと
白
(
しろ
)
い
大
(
おお
)
きなものが、
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
を
平気
(
へいき
)
で
踏
(
ふ
)
んでゆくとはけしからん。」といって、
波
(
なみ
)
は
騒
(
さわ
)
ぎたてました。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鋭
(
するど
)
い
刺
(
とげ
)
のある
枝
(
えだ
)
を
平気
(
へいき
)
で、
思
(
おも
)
うかってのままに、ほうぼうへそのつるを
拡
(
ひろ
)
げていたからです。
へちまの水
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
若者
(
わかもの
)
が、この
石
(
いし
)
の
値打
(
ねう
)
ちを
知
(
し
)
らないのを
幸
(
さいわ
)
いに、この
砂漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
を
旅
(
たび
)
する
間
(
あいだ
)
に、どうかして、
自分
(
じぶん
)
のものとする
工夫
(
くふう
)
はないかと
思
(
おも
)
ったので、わざと
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
つきをして
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天職
(
てんしょく
)
を
自覚
(
じかく
)
せず、また、それにたいする
責任
(
せきにん
)
を
感
(
かん
)
ぜず、
上
(
うえ
)
のものは、
下
(
した
)
のものに
好悪
(
こうお
)
の
感情
(
かんじょう
)
を
露骨
(
ろこつ
)
にあらわして
平気
(
へいき
)
だった、いまよりは、もっと
暗
(
くら
)
かった
時代
(
じだい
)
の
話
(
はなし
)
であります。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、それをありがたいともなんとも
思
(
おも
)
っていないように
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
つきをしていました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ですから、
寒
(
さむ
)
いことも、
水
(
みず
)
を
飲
(
の
)
むことも
平気
(
へいき
)
です。
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
に
生
(
う
)
まれた
小鳥
(
ことり
)
は、もう
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
から、
寒
(
さむ
)
さに
慣
(
な
)
れています。あなたの
心配
(
しんぱい
)
なさるように、
寒
(
さむ
)
さに
驚
(
おどろ
)
きはしません。
ある日の先生と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「よくこの
木
(
き
)
にも
登
(
のぼ
)
ったものだ。あのいちばん
高
(
たか
)
い
頂
(
いただき
)
まで、かけ
上
(
あ
)
がるのも
平気
(
へいき
)
だった。」
木の上と下の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
遠
(
とお
)
い、
北
(
きた
)
の
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
に
生
(
う
)
まれて、またその
方
(
ほう
)
へ
帰
(
かえ
)
ってゆこうとする、いすかは、
寒
(
さむ
)
いことには
平気
(
へいき
)
でしたから、それによく
飛
(
と
)
びましたから、
今夜
(
こんや
)
にも、
海
(
うみ
)
を
越
(
こ
)
そうとしていました。
海の踊り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最初
(
さいしょ
)
はありのやつめ、
綿
(
わた
)
に
足
(
あし
)
をとられて、
困
(
こま
)
っていたが、そのうちに
平気
(
へいき
)
でそれを
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて
下
(
した
)
から
上
(
あ
)
がっていくもの、
上
(
うえ
)
から、
小粒
(
こつぶ
)
な
透
(
す
)
きとおる
蜜液
(
みつえき
)
を
抱
(
だ
)
いて
下
(
お
)
りてくるもの
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“平”で始まる語句
平
平常
平生
平素
平和
平坦
平伏
平地
平日
平家