“電瞬”の読み方と例文
読み方割合
でんしゅん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
努めて敵の展開してくる横隊の正面を避け、その群れのかどへ角へと廻って、電瞬でんしゅんぎつける——末端のかどを斬る——
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒田官兵衛、千原九右衛門、吉田六郎太夫、こう三人が手分けして、電瞬でんしゅんに、五名を斬ったわけになる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その思慮なく、おのれの勇を過信して、一人の剣をわし左右の敵を電瞬でんしゅんに切って捨てたくらいでは、その寸隙すんげきに八面の殺刀が、たちどころに一人の相手を蜂の巣と刺激するに足るであろう。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)