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無気
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なげ
ふりがな文庫
“
無気
(
なげ
)” の例文
旧字:
無氣
「旦那様、御心配なさいますな。私が船を取って参ります。向河岸まで行くのは、何んの仔細は御座いません」と事も
無気
(
なげ
)
に小虎が云った。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
佃
(
つくだ
)
の者で四十男、伊勢新の釣に網のお供をさせられますが、金にはなっても、人も
無気
(
なげ
)
な豪勢振りが、少し
小癪
(
こしゃく
)
に障っているらしい
口吻
(
くちぶり
)
です。
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
楽な方へ楽な方へと廻つてばかりゐたのに比べて、齢の若いとは言ひながら、松子の何の不安も
無気
(
なげ
)
に
穏
(
おとな
)
しく自分の新しい境遇に処して行かうとする明い心は
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
心の恐ろしく
複雑
(
いりく
)
んで、人の口裏を察したり、眼顔を読むことの驚くほどはしこい、それでいてあどけないような、何処までも情け深そうな、たより
無気
(
なげ
)
で人に憐れを催さすような
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
笹野新三郎も、銭形の平次も、近頃人も
無気
(
なげ
)
に出没する怪盗——風のごとく去来するから世間では
風太郎
(
かぜたろう
)
と言っておりますが——には全く手を焼いてしまいました。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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悪辣
(
あくらつ
)
と言おうか、実に人も
無気
(
なげ
)
なるやり口だったのです。
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“無気(有気音)”の解説
有気音(ゆうきおん)または帯気音(たいきおん)は、破裂音、摩擦音および破擦音において、調音器官の開放より少し遅れて母音の声帯振動が始まる子音。閉鎖の開放後に息の流れる音(破擦音の場合は摩擦音)が聞こえる。対義語は無気音。
(出典:Wikipedia)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“無気”で始まる語句
無気味
無気力漢
無気力