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所好
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すき
ふりがな文庫
“
所好
(
すき
)” の例文
色々の事に遮られて
何日
(
いつ
)
とはなく中絶してゐた英語の独修を続ける事や、最も
所好
(
すき
)
な歴史を繰返して読む事や、色々あつたが
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私の
祖父
(
じじい
)
は
釣
(
つり
)
が
所好
(
すき
)
でして、よく、
王子
(
おうじ
)
の扇屋の主人や、
千住
(
せんじゅ
)
の女郎屋の主人なぞと一緒に
釣
(
つり
)
に行きました。
夜釣の怪
(新字新仮名)
/
池田輝方
(著)
祖父
(
じじい
)
は私共の知っておりました時分でも、猫は大嫌いなんで
御座
(
ござ
)
います。私共が
所好
(
すき
)
で飼っておりましても
「ああしんど」
(新字新仮名)
/
池田蕉園
(著)
「貴方は不断から雨が
所好
(
すき
)
だつたから、きつとそれで……
暇
(
いとま
)
……
乞
(
ごひ
)
に降つて来たんですよ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と、
所好
(
すき
)
な貸本の講談を読みながら、
梁山泊
(
りょうざんぱく
)
の
扈三娘
(
こさんじょう
)
、お孝が清葉を
詈
(
ののし
)
る、と
洩聞
(
もれき
)
いて
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
何も彼もちゃんとなっているのを見るのが
所好
(
すき
)
なものであるからである。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
さうして、お前は
先
(
せん
)
の内は子供が
所好
(
すき
)
だつた癖に、自分の子は欲くないのかね
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
投網打
(
とあみうち
)
の
帰途
(
かへり
)
に岩鼻の崖から川中へ転げ落ちて、したたか腰骨を痛めて三日寝た、その三日だけは、流石に、盃を手にしなかつたさうなと不審がられた程の大酒呑、酒の次には
博奕
(
ばくち
)
が
所好
(
すき
)
で
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
亡父
(
おやじ
)
は馬の家じゃなかったけれど、大の
所好
(
すき
)
で、馬術では藩で鳴らしたものだそうだ。それだから、私も
小児
(
こども
)
の時分
稽古
(
けいこ
)
をして、少しは
所得
(
おぼえ
)
があるので、馬車会社へ住み込んで、馭者となった。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御馳走
(
ごちそう
)
を為ますよ。お宮さんは何が
所好
(
すき
)
ですか、ええ、一番所好なものは?
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“所”で始まる語句
所謂
所以
所
所詮
所為
所作
所業
所在
所々
所有