“ゑのぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヱノグ
語句割合
繪具37.5%
絵具25.0%
彩色12.5%
顏料12.5%
顔料12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に石鏃の入りたる儘の土器、小砂利の入りたる儘の土器、繪具ゑのぐを入れたるあと有る土器等の發見されたる事有るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
ひらくでもなしに、弁当べんたう熟々つく/″\ると、彼処あすこの、あの上包うはつゝみゑがいた、ばら/\あし澪標みをつくし小舟こぶねみよしにかんてらをともして、頬被ほうかむりしたおぢいあささまを、ぼやりと一絵具ゑのぐあはいてゑがいたのが
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
郎女は、奈良の家に送られたことのある大唐の彩色ゑのぐの数々を思ひ出した。其を思ひついたのは、夜であつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女たちの噂した袈裟で謂へば、五十条の袈裟とも言ふべき、藕絲ぐうしの錦の上に、郎女の目はぢつと据つて居た。やがて、筆は愉しげにとり上げられた。線描すみがきなしに、うちつけに彩色ゑのぐを塗り進めた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あいちやんはれは奇妙きめうだとおもつて、近寄ちかよつてじつてゐますと、やがて其中そのなか一人ひとりふことには、『をおけよ、なんだね、五點フアイブ!こんなにわたし顏料ゑのぐねかして!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
この顔料ゑのぐはどうだ! ほんとにおつ魂消るやうな顔料ゑのぐだ! 茲にやあ泥絵具なんてこれつぽちもつかつちやあない、これはみんな上等の羣青や朱だ。