“顔料”のいろいろな読み方と例文
旧字:顏料
読み方割合
がんりょう45.5%
えのぐ36.4%
ゑのぐ9.1%
タイク9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浮世絵はその木板摺もくはんずりの紙質と顔料がんりょうとの結果によりて得たる特殊の色調と、その極めて狭少なる規模とによりて、まことに顕著なる特徴を有する美術たり。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
時折りは顔料えのぐや筆なぞを仕入れに行ったりして誤魔化ごまかしていましたので、近所の人々はみんな……この天下大乱のサナカに、そんなに落ち付いて絵をくとは
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この顔料ゑのぐはどうだ! ほんとにおつ魂消るやうな顔料ゑのぐだ! 茲にやあ泥絵具なんてこれつぽちもつかつちやあない、これはみんな上等の羣青や朱だ。
北西離島のものは、皆、仏桑華ぶっそうげ印度素馨インドそけいの花輪を頭に付け、額と頬に朱黄色の顔料タイクを塗り、手頸足頸腕などに椰子ヤシの若芽をき付け、同じく椰子の若芽で作った腰簑こしみのを揺すぶりながら踊るのである。