絵具ゑのぐ)” の例文
旧字:繪具
たれこしらへるものがて、それるらしい。破莚やれむしろうへは、あゐ絵具ゑのぐや、紅殻べにがらだらけ——ばあさんの前垂まへだれにも、ちら/\しものやうに胡粉ごふんがかゝつた。角細工つのざいく種々いろ/\ある。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひらくでもなしに、弁当べんたう熟々つく/″\ると、彼処あすこの、あの上包うはつゝみゑがいた、ばら/\あし澪標みをつくし小舟こぶねみよしにかんてらをともして、頬被ほうかむりしたおぢいあささまを、ぼやりと一絵具ゑのぐあはいてゑがいたのが
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)