“勃興”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼっこう95.9%
ぼつこう4.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時は、洋行帰りの新人や、学者たちの間に、丁度演劇改良熱の勃興ぼっこうしつつあったおりで、勘弥はその機運をいちはやくもつかんだのだ。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
和歌に代りて起りたる俳句幾分の和歌臭味を加えて元禄時代に勃興ぼっこうしたるも、支麦しばく以後ようやく腐敗してまたすくうに道なからんとす。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
欧洲の芸術界に最も新しい傾向を何かと言へば未来派フユチユリスト勃興ぼつこうである。これは三四年ぜん伊太利イタリイの詩人画家の一団が未来主義フユチユリズムを唱へ出して以来の新運動である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
一方神田淡路町に琅玕洞ろうかんどうといふ小さな美術店を創設して新興芸術の展覧会などをやつたり、当時日本に勃興ぼつこうしたスバル一派の新文学運動に加はつたりしてゐたと同時に、遅蒔おそまきの青春が爆発して
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)