“琅玕洞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうかんどう80.0%
らうかんどう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が神田の小川町に琅玕洞ろうかんどうと言うギャラリーを開いたのもその頃のことで、家賃は三十円位、緑色の鮮かな壁紙をり、洋画や彫刻や工芸品を陳列したのであるが、一種の権威を持って
ヒウザン会とパンの会 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
この旅行の帰途ナポリでカプリの琅玕洞ろうかんどうをも見物したのであった。
レーリー卿(Lord Rayleigh) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼洞窟は今カプリ島の第一勝、否伊太利國の第一勝たる琅玕洞らうかんどう(グロツタ、アツウラ)にして、舟中の少女も亦實にかのペスツムの瞽女ごぜララなりしなり。
遊人の舟は相ふくみて洞窟より出で、我等は前に渺茫べうばうたる大海を望み、しりへ琅玕洞らうかんどうの石門の漸くほそりゆくを見たり。