“牢格子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうごうし85.7%
らうがうし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下棚の艫の間は牢格子ろうごうしのついた四間四方の船牢になり、表の間と胴の間は船倉で島々へおくる米、味噌、雑貨などを積みこむ。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
六畳に八畳、お勝手も便所も付いたまとまった建物ですが、窓には牢格子ろうごうしのような厳重な格子を打って、内には雨戸を閉めているので、のぞいてみる工夫もありません。
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
さすがに牢格子らうがうしははめませんが、出入口は人見を付けた嚴重なかしの一枚戸で、平常ふだん大海老錠おほゑびぢやうとざしてあるらしく、戸の上の欄間らんまの荒い格子から入る明りが、眞新しい疊の上に落ちて