“ろうごうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
牢格子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれがそれと、ふとした事から、牢格子ろうごうしを隔てて、話し合うような仲になる。それから、その話が、だんだんたび重なって、いつか互いに身の上の事まで、打ち明け始める。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ずいと牢格子ろうごうしの中へはいっていくと、さみしく笑っていったことです。
さすがに牢格子ろうごうしははめませんが、出入り口は人見ひとみを付けた厳重なかしの一枚戸で、平常ふだんは大海老錠でとざしてあるらしく、戸の上の欄間らんまの荒い格子から入る明りが、真新しい畳の上に落ちて