“牢乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうこ91.7%
らうこ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
決してんな浮いた泡のような空想ではなかったので、牢乎ろうことして抜くべからざる多年の根強い根柢があったのだ。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
もとより、現実の家の制度の牢乎ろうこたる歴史の上では、本能も、人情も、ぬきがたい人間の実相の如く見えている。
戦争論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
旦那の仰しやる通り日本のやうなだ男女七歳にして席を同ふせざる封建道徳の遺習が牢乎らうことして抜くべからざる国で、若い女の許へ臆面もなくノコ/\サイ/\やつて来るはどうせ軽薄な小才子か
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)