“らうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狼顧33.3%
老狐33.3%
牢乎16.7%
牢固16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悍悪かんあくの事に狼の字をいふもの○残忍ざんにんなるを豺狼さいらうの心といひ○声のおそろしきを狼声らうせいといひ○どくはなはだしきを狼毒らうどくといひ○事のみだりなる狼々らう/\反相はんさうある人を狼顧らうこなきを中山狼○ほしいまゝくふ狼飡らうざんやまひはげしき
乗円 咄、此老狐らうこみだりに愚民をたぶらかし居るな。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
旦那の仰しやる通り日本のやうなだ男女七歳にして席を同ふせざる封建道徳の遺習が牢乎らうことして抜くべからざる国で、若い女の許へ臆面もなくノコ/\サイ/\やつて来るはどうせ軽薄な小才子か
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
吾人は完全なる努力の充実を全うせんがために、吾人の民族的理想の基礎を牢固らうこならしめむがために、勝てる者の天与の権威を、大胆に、赤裸々に、充分に発揮せしめざるべからず。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)