“ふるぎつね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古狐83.3%
老狐16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その家にてはいかにも奇怪に思い、一夜主人が「あなたはどちらのお方ですか」とたずねたれば、「今夜は実を明かして申さん。われは当市外に住する古狐ふるぎつねである」
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
むかしむかし、あるところに尻尾しっぽの九本ある古狐ふるぎつねがいました。古狐は、じぶんのおくさまが心がわりしたのではないかとうたぐって、おくさまをためしてみることにしました。
のちの面倒をおもって迂濶うかつに手は出さんが、わなのと知りつつ、油鼠あぶらねずみそばを去られん老狐ふるぎつねの如くに、遅疑しながらも、尚おお勢の身辺を廻って
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)