“古狐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるぎつね83.3%
ふるきつ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金眸は朝よりほらこもりて、ひとうずくまりゐる処へ、かねてより称心きにいりの、聴水ちょうすいといふ古狐ふるぎつねそば伝ひに雪踏みわげて、ようやく洞の入口まで来たり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
あるいはまた、夜な夜な、往来の人をおびやかす朱雀門すざくもん古狐ふるぎつねが、かわらの上、草の間に、ともすともなくともすという、鬼火のたぐいであるかもしれない。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
老いぼれの山の古狐ふるきつ蹴るごとし有るべき事か子が親を蹴る
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)