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古狐
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ふるぎつね
ふりがな文庫
“
古狐
(
ふるぎつね
)” の例文
金眸は朝より
洞
(
ほら
)
に
籠
(
こも
)
りて、
独
(
ひと
)
り
蹲
(
うずく
)
まりゐる処へ、
兼
(
かね
)
てより
称心
(
きにいり
)
の、
聴水
(
ちょうすい
)
といふ
古狐
(
ふるぎつね
)
、
岨
(
そば
)
伝ひに雪踏み
分
(
わげ
)
て、
漸
(
ようや
)
く洞の入口まで来たり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
あるいはまた、夜な夜な、往来の人をおびやかす
朱雀門
(
すざくもん
)
の
古狐
(
ふるぎつね
)
が、
瓦
(
かわら
)
の上、草の間に、ともすともなくともすという、鬼火のたぐいであるかもしれない。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その家にてはいかにも奇怪に思い、一夜主人が「あなたはどちらのお方ですか」とたずねたれば、「今夜は実を明かして申さん。われは当市外に住する
古狐
(
ふるぎつね
)
である」
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
むかしむかし、あるところに
尻尾
(
しっぽ
)
の九本ある
古狐
(
ふるぎつね
)
がいました。古狐は、じぶんのおくさまが心がわりしたのではないかとうたぐって、おくさまを
試
(
ため
)
してみることにしました。
おくさま狐の御婚礼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
が番頭の話を聞くと、直ぐに横から口を出したのは、
古狐
(
ふるぎつね
)
と云う
渾名
(
あだな
)
のある、
狡猾
(
こうかつ
)
な医者の女房です。
仙人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
狐
漢検準1級
部首:⽝
9画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代