“ろうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牢固55.9%
牢乎32.4%
老狐8.8%
狼虎2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
形式ずくめでまりきったような時もある、悪く小利口な代もある、情慾崇拝の代もある、信仰牢固ろうこの代もある、だらけきったケチな時代もある
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もとより、現実の家の制度の牢乎ろうこたる歴史の上では、本能も、人情も、ぬきがたい人間の実相の如く見えている。
戦争論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
第四種(鳥獣編)妖鳥、怪獣、魚虫、火鳥、雷獣、老狐ろうこ九尾狐きゅうびのきつね白狐びゃっこ古狸ふるだぬき腹鼓はらつづみ妖獺ようだつ猫又ねこまた天狗てんぐ
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ようようにして生け捕り見れば、その妖怪は一種の獣類にして、目まるく口とがり、牙の鋭きこと狼虎ろうこのごとく、爪は長くして熊に類し、全身黒色に灰色を帯び、胸のあたり少しく薄黄色なり。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)