“詩韻含英”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しいんがんえい50.0%
しゐんがんえい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
府君松下のとうに倚り頻に眼鏡を拭いつつ詩韻含英しいんがんえいを開閉せらる。余府君の眼鏡を用いられたるを見し事なかりしかば傍より其の故を問う。先君笑ってこは老眼鏡なり。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
誰か瓦斯ガスにほひの中にシヤベルの泥をすくひ上げてゐる。誰か、——ではない。まるまると肥つた紳士が一人ひとり、「詩韻含英しゐんがんえい」を拡げながら、いまだに春宵しゆんせうの詩を考へてゐる。……(昭和二・二・五)
春の夜は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)