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『春の夜は』
ふりがな文庫
『
春の夜は
(
はるのよは
)
』
僕はコンクリイトの建物の並んだ丸の内の裏通りを歩いてゐた。すると何か匀を感じた。何か、?——ではない。野菜サラドの匀である。僕はあたりを見まはした。が、アスフアルトの往来には五味箱一つ見えなかつた。それは又如何にも春の夜らしかつた。 U—— …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1927(昭和2)年4月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
銜
(
くは
)
牧場
(
ぼくぢやう
)
往来
(
わうらい
)
後
(
のち
)
鸚鵡
(
あうむ
)
白馬
(
しろうま
)
火燵
(
ごたつ
)
春宵
(
しゆんせう
)
存外
(
ぞんぐわい
)
夜
(
よる
)
匀
(
にほひ
)
一人
(
ひとり
)
夜
(
よ
)
未
(
いま
)
垢
(
あか
)
瓦斯
(
ガス
)
内
(
うち
)
丸
(
まる
)
鮫
(
さめ
)
丁寧
(
ていねい
)