“くれぐれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呉々93.8%
呉呉3.1%
懇々3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろんその儀は仔細しさいなしという事ではあったが、呉々くれぐれも無理をせぬようにと、重ねて信長は見舞をよこした。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれほど呉々くれぐれも言つたではないか。お前もよく納得したことではないか。今更そんなことを言つてどうなるものか。
狼園 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
別れる際に南日君から呉呉くれぐれも血気の勇にはやって冒険してはいけないといましめられたので、すっかり子供に返って何だか悲しいような気がした。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
どうぞ一番に住所ところを知せてくれ、初中終しよつちゆう旅を出行であるいてゐる体だから、ぢき御機嫌伺ごきげんうかがひに出ると、その事をあんなに懇々くれぐれも頼んでゐましたから
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
歿なくなられた良人つれあひから懇々くれぐれも頼まれた秘蔵の秘蔵の一人子ひとりつこ、それを瞞しておのれが懲役に遣つたのだ。此方このほうを女とあなどつてさやうな不埒ふらちを致したか。長刀なぎなたの一手も心得てゐるぞよ。恐入つたか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)