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滾滾
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こんこん
ふりがな文庫
“
滾滾
(
こんこん
)” の例文
静かではあるが、ずっと深いところから
滾滾
(
こんこん
)
と湧いて来る感じである。或はとく子一人に対するものではないかも知れない。
澪標
(新字新仮名)
/
外村繁
(著)
更に登ること
少許
(
すこしばかり
)
にして、路傍に小山の如き巨岩が
峙
(
そばだ
)
ち、右に大残雪があって雪解の水が
滾滾
(
こんこん
)
と流れている、それを見ると誰しも一口飲まずには通れない。
白馬岳
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
失恋の
一時
(
ひととき
)
に
彳
(
たたず
)
むショパンの右手は、こうして、忘れ果てたあの懐しい情歓を奏でるのだ。
滾滾
(
こんこん
)
と絶え間なく流れ落ちる噴き上げの水の中に、華やかな虹色の水滴を転ばせながら。
二十歳のエチュード
(新字新仮名)
/
原口統三
(著)
既ニシテ夕陽林梢ニアリ、
落霞飛鳧
(
らっかひふ
)
、垂柳疎松ノ間ニ
閃閃
(
せんせん
)
タリ。長流ハ
滾滾
(
こんこん
)
トシテ潮ハ満チ石ハ鳴ル。西ニ
芙蓉
(
ふよう
)
ヲ仰ゲバ
突兀万仞
(
とっこつばんじん
)
。東ニ波山ヲ
瞻
(
み
)
レバ
翠鬟
(
すいかん
)
拭フガ如シ。マタ宇内ノ絶観ナリ。
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
阿弥陀の古銅仏は端然として楞伽窟の遺骸を護って居られるように見える、岩穴から流れ出る水も
滾滾
(
こんこん
)
と尽きぬ、
手水鉢
(
ちょうずばち
)
は充ちて居る。石燈には老師の自作を
毒狼窟
(
どくろうくつ
)
の筆で刻み込まれてある。
楞迦窟老大師の一年忌に当りて
(新字新仮名)
/
鈴木大拙
(著)
“滾滾”の意味
《名詞》
水が絶えず盛んにわき出す様子。
物事が絶えず起こるさま。
弁舌が尽きないさま。
(出典:Wiktionary)
滾
漢検1級
部首:⽔
14画
滾
漢検1級
部首:⽔
14画
“滾”で始まる語句
滾
滾々
滾転
滾〻
滾沸