“弩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしゆみ57.1%
20.0%
いしびや5.7%
おおゆみ5.7%
つよゆみ5.7%
おほゆみ2.9%
ゆみ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬に乗った者もあれば徒歩でいる者もあって、それがほこを持ちいしゆみを持っていた。馬のいななく声と人声が家の周囲に湧きたって聞えた。
胡氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
すると、それにつれて、他の収縮しない二本との撚り目がほぐれてゆくので、それが拡がるだけ、の位置が下ってゆく訳でしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
椰子やし檳榔子びんろうじの生え茂つた山に添つて、城のやうに築上つきあげた、煉瓦造れんがづくりがづらりと並んで、矢間やざまを切つた黒い窓から、いしびやの口がづん、と出て、幾つも幾つも仰向あおむけに、星をまうとして居るのよ……
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おおゆみだのつるぎだのほこだの、やりだの、まさかりだの斧だの瓢石ひょうせきだのの、無数の武器が渦まいていた。
沙漠の美姫 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一に弓、二につよゆみ、三にやり、四に刀、五に剣、六に鍵矛かぎほこ、七にたて、八におの、九にまさかり、十にげき、十一に鉄鞭てつべん、十二に陣簡じんのたて、十三に棒、十四に分銅鎌ふんどうがま、十五に熊手くまで、十六に刺叉さすまた、十七に捕縄とりなわ、十八に白打くみうち
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或時は彼、わが鬚の中に爆發物を仕掛け、また或時は其おほゆみよりして、わが上衣の上に火矢ひやを放つ。
錬金道士 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
彼らの主要武器たるゆみは両叉の鉄をつけた矢を用ひ、射勢はかなり猛烈だつたが、射程がない。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)