“強弩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうど90.0%
きやうど10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかなる強弩きょうど(強力な石矢)もその末は魯縞ろこう(うすい布)をうがちえず、壮時の麒麟も、老いてはたいてい駑馬にも劣るようになる。
死刑の前 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
人間同士はあたりまえの挨拶をしたけれども、犬は人間の間に立ちふさがって、強弩きょうどの勢いを張っておりました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雨はまだぽつぽつ落ちてゐたけれども、空にはところどころ青いのが見えて、強弩きやうどの末と言はぬばかりの風が割合に静かに大きな樹の梢の葉を吹いてゐた。
くづれた土手 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)