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弩
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ど
ふりがな文庫
“
弩
(
ど
)” の例文
すると、それにつれて、他の収縮しない二本との撚り目がほぐれてゆくので、それが拡がるだけ、
弩
(
ど
)
の位置が下ってゆく訳でしょう。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
連弩というのは、まったく彼が発明した新鋭器で、
鉄箭
(
てっせん
)
八寸ほどの短い矢が、一
弩
(
ど
)
を放つと、十
矢
(
し
)
ずつ飛ぶのである。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同時にその常に伴うた二黒犬は魔が化けたのだとて、犬を人同様裁判の上衆民の見る所で
弩
(
ど
)
を以て射殺した(コラン・ド・プランシー『妖怪事彙』)。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そうすると、幾分弦が弛むだろうから、その反動で
撚
(
よ
)
り目が釘からはずれ、したがって
弩
(
ど
)
が壁から開いて、当然そこに角度が作られなければならない。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
『三国志』に名高い呉に使して君命を
辱
(
はずかし
)
めなんだ蜀漢の
鄧芝
(
とうし
)
は、才文武を兼ねた偉物だったが、黒猿子を抱いて樹上にあるを
弩
(
ど
)
を引いて射て母に中てしにその子ために
箭
(
や
)
を抜き
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
とつぜんそこで、クルッと
巨大
(
きょだい
)
なからだをまわしたと思うと、あッとあきれる人声をあとに、
鷲
(
わし
)
は
天目山
(
てんもくざん
)
の
方角
(
ほうがく
)
へむかって、一
直線
(
ちょくせん
)
——
弩
(
ど
)
をはなれた
鉄箭
(
てっせん
)
のように飛んでしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のみならず、
弩
(
ど
)
にも
箭
(
や
)
にも、指紋はおろか指頭を触れた形跡さえなかったのであるが、その上、疑問はまず熊城の口から発せられて、自然発射説は最初から片影もなかったのである。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
賊は、山の中腹から、鉄弓を射、
弩
(
ど
)
をつるべ撃ちして、容易に動かなかったが
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城壁の上には無数の
弩
(
いしゆみ
)
を据えている。それは一
弩
(
ど
)
に十
箭
(
せん
)
を射ることができ、
鏃
(
やじり
)
には毒が塗ってあるので、これにあたると、負傷ということはない。みな皮肉
爛
(
ただ
)
れ五臓を露出して死ぬのである。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“弩”の意味
《名詞》
(ド、いしゆみ、おおゆみ)横倒しにした弓に弦を張って矢を引き金で放つクロスボウに似た武器
(出典:Wiktionary)
“弩”の解説
弩(ど、いしゆみ、おおゆみ)は、東アジア、特に中国において古代から近世にかけて使われた、クロスボウと同類の射撃用の武器の一種。平安時代の辞書『和名類聚抄』には於保由美(おおゆみ)という字が見られる。
(出典:Wikipedia)
弩
漢検1級
部首:⼸
8画
“弩”を含む語句
強弩
弩弓
石弩
万弩
弩弓手
弓弩
弩弓隊
連弩
超弩級
弩級
毒弩
連弩隊
連弩士
萬弩
空弩
火術弩
彊弩都尉
強弩都尉
弩竜号
弩弓台
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