“石弩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきど50.0%
いしゆみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また大連弩は、飛槍弦ひそうげんともいい、これは一槍よく鉄甲もとおし、五人掛りでつるを引いて放つ。べつに、石弾を撃つ石弩せきどもある。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早々、馬をとばして、陣々に触れ、趙雲が通るとも、矢を放つな、石弩せきどを射るな、ただ一騎の敵、狩猟かりするように追い包み、生けってこれへ連れてこいと伝えろ!
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石弩いしゆみ、針縄、逆茂木さかもぎなどで守られた柵門さくもんを三つも通って、一群の百姓と縄付きの大坊主が、大勢の賊に前後をかこまれて登って来た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
篠懸すゞかけの木よ、總大將が乘る親船おやぶね帆檣ほばしら、遠い國の戀に向ふはらんだ帆——男の篠懸すゞかけ種子たねを風に石弩いしゆみの如く、よろひを通し腹を刺す——女の篠懸すゞかけ始終しじゆう東をばかり氣にしてゐて定業ぢやうごふ瞑想めいさうする
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)