“せきど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瘠土33.3%
石弩16.7%
堰止16.7%
咳止8.3%
尺土8.3%
赤土8.3%
関戸8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気候、雑草、荒廃、瘠土せきどなどを相手に、秋の一日のはげしい労働が今は最早始まるのでした。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
早々、馬をとばして、陣々に触れ、趙雲が通るとも、矢を放つな、石弩せきどを射るな、ただ一騎の敵、狩猟かりするように追い包み、生けってこれへ連れてこいと伝えろ!
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの河原地はな、父上が生きていた頃、毎年毎年の出水を、やっと、堰止せきどめして、それこそ、十年がかりで、麦でも作れるような土地にしたのだ。——おれは、小さい頃、それを見て、覚えている。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、苦しい。海上があまり涼しかったもので、すっかり咽喉をこわしてしまいましてねえ。おい、オルガ姫咳止せきどめの丸薬をくれないか、三粒あればいいよ」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「中国の尺土せきどたりとも、敵にまかすな」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葛葉くずはの二関の他は、関所ことごとく開放し、商売往来のついえをはぶき、また元亨元年の夏、大旱だいかんあって地を枯らし、甸服でんぷくの外百里の間、赤土せきどのみあって青苗せいびょうなく、餓莩がひょう巷に横仆よこたわり
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
確か大田蜀山しょくさんの『玉川披砂ひしゃ』という見聞録の中に、多摩川南の関戸せきど村の某氏の古文書中に、天文頃小田原北条家の出したもので、新宿興行に付き七年荒野申し付くる云々というのがある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)