“瘠土（せきど）” の例文
即ち仏堂を毀（こぼ）ち、学校を興（おこ）し、瘠土（せきど）を開拓して膏腴（こうゆ）の地となし、暗礁を除いて航路を開き、農兵を置き、薬草を植え、蜜蜂を飼い、蛤蜊（こうり）を養殖するなど
法窓夜話：02 法窓夜話 (新字新仮名) ／ 穂積陳重(著)
気候、雑草、荒廃、瘠土（せきど）などを相手に、秋の一日の烈（はげ）しい労働が今は最早始まるのでした。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)
清水却て魚棲まず、草一本もない土は見るに気もちがよくとも、或は生命なき瘠土（せきど）になるかも知れぬ。本能は滅す可からず、不良青年は殺さずして導く可きであることを忘れてはならぬ。
草とり (新字旧仮名) ／ 徳冨蘆花(著)
清水却て魚棲まず、草一本もない土は見るに気もちがよくとも、或は生命なき瘠土（せきど）になるかも知れぬ。本能は滅す可からず、不良青年は殺さずして導く可きであることを忘れてはならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)