“膏腴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうゆ66.7%
かうゆ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甚しきは且つ一臂袒ひたんせざれば、すなわち鹿馬の奸にいて、遠く豺狼ひょうろうの地にざんせられ、朝士之がために寒心す。また且つ平民の膏腴こうゆほしいままに貪食するに任す。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
即ち仏堂をこぼち、学校をおこし、瘠土せきどを開拓して膏腴こうゆの地となし、暗礁を除いて航路を開き、農兵を置き、薬草を植え、蜜蜂を飼い、蛤蜊こうりを養殖するなど
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
然れども地底の岩を音なしに流るゝ水こそ地面を膏腴かうゆにする者なり、彼れ数学者が人知らず辛棒しんぼうせし結果は我人民の推理力を養うて第十九世紀科学跋扈ばつこの潮流に合することをくせしめたりき。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)