“膏薬売”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうやくう60.0%
かうやくう20.0%
こうやくうり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この李忠の前身は、かつて魯智深ろちしんがまだ花和尚かおしょうといわず、渭州いしゅうの町で憲兵をしていた時代、同じ町の辻で、膏薬売こうやくうりをやっていたあの香具師やしせ浪人の崩れなのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
へえー芝居しばゐにありさうですな、河竹かはたけしん七さんでも書きさうな狂言きやうげんだ、亀裂ひゞあかぎれかくさうめに亭主ていしゆくま膏薬売かうやくうり、イヤもう何処どこかたにお目にかゝるか知れません。
この浪宅の横丁へも、やれ紙屑屋の、膏薬売こうやくうりの、傘張かさはりのと、いろいろなものに化け居って、胡散うさんくさいのが絶えず覗きに来るが、そういう手輩てあいに、いちいちかまっていた日にはりがない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)