“膏肓”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こうこう90.9%
かうくわう9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はずかしめられたる不貞の女の憎み、憎む女の肉をくらい、骨を削りたくなるのは、彼の膏肓こうこうに入れる病根であるかも知れない。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
馬琴の衒学癖げんがくへきやまい膏肓こうこうったもので、無知なる田夫野人でんぶやじんの口からさえ故事来歴を講釈せしむる事が珍らしくないが
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
けれども膏肓こうこうに入った病はなかなか癒らなく、世の中の十中ほとんど十の人々はみな痼疾で倒れてゆくのである。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
いでや結婚当時の約束を履行りこうせん下心なりしに、悲しいかな、彼は百事の失敗に撃たれて脳のやまいき起し、最後に出京せし頃には病既に膏肓こうこうに入りて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
と云うのは、阿片食も病い膏肓こうこうに入ると、昇汞しょうこうを混ぜなければ、陶酔ができなくなる。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
室生むろふの陶器を愛する病は僕よりも膏肓かうくわうにはひつてゐる。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)