“膏気”のいろいろな読み方と例文
旧字:膏氣
読み方割合
あぶらけ66.7%
あぶらっけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お延は今の津田に満足してはいなかった。しかし未来の自分も、この叔母のように膏気あぶらけが抜けて行くだろうとは考えられなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「艶のない手だ、膏気あぶらけのない手だ、青い筋ばかりが這っている」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その代り膏気あぶらっけもなかった。彼はぱさぱさした手で、汚れた風呂敷の隅をつまんで、それを鄭寧ていねいに折った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)