膏気あぶらけ)” の例文
旧字:膏氣
お延は今の津田に満足してはいなかった。しかし未来の自分も、この叔母のように膏気あぶらけが抜けて行くだろうとは考えられなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「艶のない手だ、膏気あぶらけのない手だ、青い筋ばかりが這っている」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)