“横仆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこた53.8%
よこたわ23.1%
よこたお15.4%
よこだふ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして合戦が長びくにつれて国内の飢餓うえは日一日と、益〻暴威をたくましゅうし、とうとう町々辻々に餓莩がひょう横仆よこたわる有様となった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と広々とした一面の耕地で、隅田堤すみだづつみが長々と、雪をかぶって横仆よこたわっていた。雪を踏み踏みその方角へ、三人の者は辿たどって行った。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
仰天したのは萩原仁右衛門、「南無三、娘が」と寄ろうとしたが、神気疲労つかれてこれも、ヒョロヒョロ、寄りは寄ったが浜路と並んで、バッタリ横仆よこたおしに仆れてしまった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
部屋の中は取亂した樣子もなく、小机が一つ、手文庫が一つ、燭臺の蝋燭らふそくは燃え盡きて、血潮の中に浸つた座布團の上に、谷口金五郎の死體は、晝の身扮みなりのまゝ横仆よこだふしになつて居るのでした。