“餓莩”の読み方と例文
読み方割合
がひょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして合戦が長びくにつれて国内の飢餓うえは日一日と、益〻暴威をたくましゅうし、とうとう町々辻々に餓莩がひょう横仆よこたわる有様となった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
古代にあっては下級民に余れる資産なく、多数は所謂その日暮らしであって、一旦飢饉でもあると、餓莩がひょうたちまち路に横たわるというのが普通であった。
特に八年は窮乏の絶頂で日本全土の人間が菜色さいいろになったと言っても宜い有様、江戸から東北へかけて、文字通り餓莩がひょうよこたわるという悲惨な日が続きました。
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)