“餓虎”の読み方と例文
読み方割合
がこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国宝の玉蟲の厨子ずしの画に、修業者が修道しゅうどうのために、進んで自分の肉身を餓虎がこに捧げんとする様が画いてあるが、母性愛というものは、子の幸福のために肉身を捧げることを
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
気がかれます故、新兵衞は突然いきなり一分銀いちぶぎんを一掴みパラ/\と撒付まきつけますと、それ金が降って来たと、餓虎がこの肉を争う如く金を拾わんと争う間を駈抜けて文治の前へまいりまして
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いわゆる餓虎がこの肉を争うが如く、遠慮もお辞儀もなしにむさぼり食らったたたりが忽ちにあらわれ来たったものと知られたが、軍医部は少し離れているので、薬をもらいに行くことも出来ない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)