トップ
>
餓虎
>
がこ
ふりがな文庫
“
餓虎
(
がこ
)” の例文
国宝の玉蟲の
厨子
(
ずし
)
の画に、修業者が
修道
(
しゅうどう
)
のために、進んで自分の肉身を
餓虎
(
がこ
)
に捧げんとする様が画いてあるが、母性愛というものは、子の幸福のために肉身を捧げることを
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
気が
急
(
せ
)
かれます故、新兵衞は
突然
(
いきなり
)
一分銀
(
いちぶぎん
)
を一掴みパラ/\と
撒付
(
まきつ
)
けますと、それ金が降って来たと、
餓虎
(
がこ
)
の肉を争う如く金を拾わんと争う間を駈抜けて文治の前へまいりまして
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いわゆる
餓虎
(
がこ
)
の肉を争うが如く、遠慮もお辞儀もなしに
貪
(
むさぼ
)
り食らった
祟
(
たた
)
りが忽ちにあらわれ来たったものと知られたが、軍医部は少し離れているので、薬をもらいに行くことも出来ない。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「それは、
餓虎
(
がこ
)
に
生餌
(
いきえ
)
を見せるようなものだ。すぐ跳びついてくるだろう」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
虎
常用漢字
中学
部首:⾌
8画
“餓虎”で始まる語句
餓虎餓狼