“餓狼”の読み方と例文
読み方割合
がろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、どこかに、餓狼がろうの風貌がある。薄く巻き上がっている腹の中へ、いつ鶏や兎をむさぼり入れようとするか知れたものではない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう呟きながらも、まだ、餓狼がろうのような、猛悪もうあくな構えは、止めなかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それまで唖のように眼を光らしていた男たちは、おおという声とともに、兇悪な餓狼がろうとなって、範宴と性善坊を輪のなかにつつみ、八方から、躍りかかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)