“よこたわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.8%
横仆9.1%
横臥6.1%
横倒3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、私はガクガクする足を踏みしめながら、そこによこたわった兄の死体を側の古井戸までころがして行き、その底へと押しおとしました。
四人の者は、そっと吐息をし、府中の町が、一里の彼方、打ち開けた田畑の末に、黒く横仆よこたわっているのを、漠然と眺めやった。町外れの丘の一所が、火事かのように赤らんでいる。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
瑠璃ヶ岳の奥深く、霧にとざされた大谿谷おおたにが広々として横臥よこたわっている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
当家こちらのお弟子さんが危篤ゆえしらせるといわれ、妻女はさてはそれゆえ姿をあらわしたかと一層いっそう不便ふびんに思い、その使つかいともに病院へ車をとばしたがう間にあわず、彼は死んで横倒よこたわっていたのである
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)