“よこぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横切40.0%
横木18.2%
横截12.7%
9.1%
横断9.1%
横過5.5%
横斷3.6%
横梁1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれらは、電車道でんしゃみち横切よこぎって、みどりがたくさんはいる、しずかな、せみのごえのする、すずしいみちいそいだのであります。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一方いつぽう屋外おくがい避難ひなんせんとする場合ばあひおいては、まだきらないうち家屋かおく倒潰とうかいし、しか入口いりぐちおほきな横木よこぎ壓伏あつぷくせられる危險きけんともなふことがある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ると、うしたことかさ、いまいふそのひのきぢやが、其処そこらになんにもないみち横截よこぎつて見果みはてのつかぬ田圃たんぼ中空なかそらにじのやうに突出つきでる、見事みごとな。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日光へでも行くらしい、男女おとこおんなの外国人の綺麗きれいな姿が、彼等の前をよこぎって行ったとき、お島は男に別れる自分の寂しさを蹴散けちらすように、そう云って、嘆美の声を放った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と見ると、どうしたことかさ、今いうその檜じゃが、そこらになんにもない路を横断よこぎって見果みはてのつかぬ田圃の中空なかぞらにじのように突出ている、見事な。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのやぶから時鳥が駒形の方へ飛んで来て上野の森の方へ雲をば横過よこぎっていて行ったもの……句の解釈は別段だけれども、実地には時鳥のよく鳴いた所です。
わたくし世界せかい漫遊まんゆう目的もくてきをもつて、横濱よこはまみなと出帆ふなでしたのは、すで六年ろくねん以前いぜんことで、はじめ亞米利加アメリカわたり、それから大西洋たいせいよう荒浪あらなみ横斷よこぎつて歐羅巴エウロツパあそび、英吉利イギリス佛蘭西フランス
三本よりの革鞭を振りあげて、あの横梁よこぎよりも高く猶奴ジュウが跳ねあがつたくれえ、こつぴどく野郎を擲りつけて正気に戻しただ。
例の長身のつぽの勇士が、驚愕のあまり天井へ跳ねあがつて、横梁よこぎを頭で小突き上げたため、棚板が外れて、ガラガラつと物凄い音を立てざま、祭司の息子が地面したへ転げ落ちてきた。