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横切
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よこぎ
ふりがな文庫
“
横切
(
よこぎ
)” の例文
新見付
(
しんみつけ
)
へ
来
(
く
)
ると、
向
(
むかふ
)
から
来
(
き
)
たり、
此方
(
こつち
)
から
行
(
い
)
つたりする電車が
苦
(
く
)
になり
出
(
だ
)
したので、
堀
(
ほり
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、招魂社の
横
(
よこ
)
から番町へ
出
(
で
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
らは、
電車道
(
でんしゃみち
)
を
横切
(
よこぎ
)
って、
緑
(
みどり
)
の
樹
(
き
)
がたくさん
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
る、
静
(
しず
)
かな、せみの
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
のする、
涼
(
すず
)
しい
道
(
みち
)
を
急
(
いそ
)
いだのであります。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それ
以来
(
いらい
)
、
二人
(
ふたり
)
は
夕方
(
ゆうがた
)
、しばしば一しょに
散歩
(
さんぽ
)
に
出
(
で
)
かけた。
黙
(
だま
)
って歩いて、河に
沿
(
そ
)
っていったり、野を
横切
(
よこぎ
)
ったりした。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
八
王子
(
わうじ
)
街道
(
かいだう
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、いよ/\
深大寺
(
じんだいじ
)
近
(
ちか
)
く
成
(
な
)
つたのが、
午後
(
ごゞ
)
の五
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎ。
夕立
(
ゆふだち
)
でも
來
(
く
)
るか、
空
(
そら
)
は一
杯
(
ぱい
)
に
曇
(
くも
)
つて
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
と、五六
間
(
けん
)
手前
(
てまへ
)
から
叱
(
しか
)
り付けた。
唖者
(
をし
)
の
子等
(
こら
)
は人の
気勢
(
けはひ
)
に
駭
(
おどろ
)
いて、手に手に
紅
(
あか
)
い
死人花
(
しびとばな
)
を持つた
儘
(
まヽ
)
畑
(
はたけ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、半町も無い
鹿
(
しヽ
)
ヶ
谷
(
たに
)
の盲唖院へ駆けて帰つた
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
▼ もっと見る
其時
(
そのとき
)
車
(
くるま
)
を
真中
(
まんなか
)
に、
案山子
(
かゝし
)
の
列
(
れつ
)
は
橋
(
はし
)
にかゝつた。……
瀬
(
せ
)
の
音
(
おと
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、
竹
(
たけ
)
の
脚
(
あし
)
を、
蹌踉
(
よろ
)
めく
癖
(
くせ
)
に、
小賢
(
こざか
)
しくも
案山子
(
かゝし
)
の
同勢
(
どうぜい
)
橋板
(
はしいた
)
を、どゞろ/\とゞろと
鳴
(
な
)
らす。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
丁度
(
ちやうど
)
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
法廷
(
ほふてい
)
を
横切
(
よこぎ
)
つた
時
(
とき
)
に、
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
廷丁
(
てい/\
)
の
一人
(
ひとり
)
に、『この
以前
(
まへ
)
の
音樂會
(
おんがくくわい
)
の、
演奏者
(
えんそうしや
)
の
名簿
(
めいぼ
)
を
持
(
も
)
つて
參
(
まゐ
)
れ』と
仰
(
あふ
)
せられました、これを
聞
(
き
)
いて
憐
(
あは
)
れな
帽子屋
(
ばうしや
)
は、
慄
(
ふる
)
へ
戰
(
をのゝ
)
いて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
此
(
この
)
島
(
しま
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
したらもう
締
(
しめ
)
たものだ、
一時間
(
いちじかん
)
百海里
(
ひやくかいり
)
前後
(
ぜんご
)
の
大速力
(
だいそくりよく
)
は、
印度洋
(
インドやう
)
を
横切
(
よこぎ
)
り、
支那海
(
シナかい
)
を
※
(
す
)
ぎ、
懷
(
なつ
)
かしき
日本海
(
につぽんかい
)
の
波上
(
はじやう
)
より、
仰
(
あほ
)
いで
芙蓉
(
ふえう
)
の
峰
(
みね
)
を
拜
(
はい
)
する
事
(
こと
)
も
遠
(
とほ
)
い
事
(
こと
)
ではあるまい。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
足下
(
きみ
)
は
昨夜
(
ゆうべ
)
はマブ
媛
(
ひめ
)
(夢妖精)とお
臥
(
ね
)
やったな!
彼奴
(
あいつ
)
は
妄想
(
もうざう
)
を
産
(
う
)
まする
産婆
(
さんば
)
ぢゃ、
町年寄
(
まちどしより
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
に
光
(
ひか
)
る
瑪瑙玉
(
めなうだま
)
よりも
小
(
ちひ
)
さい
姿
(
すがた
)
で、
芥子粒
(
けしつぶ
)
の一
群
(
ぐん
)
に
車
(
くるま
)
を
牽
(
ひか
)
せて、
眠
(
ねぶ
)
ってゐる
人間
(
にんげん
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
を
横切
(
よこぎ
)
りをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
三
人
(
にん
)
は
表
(
おもて
)
へ
出
(
で
)
て
遠
(
とほ
)
く
濃
(
こ
)
い
色
(
いろ
)
を
流
(
なが
)
す
海
(
うみ
)
を
眺
(
なが
)
めた。
松
(
まつ
)
の
幹
(
みき
)
から
脂
(
やに
)
の
出
(
で
)
る
空氣
(
くうき
)
を
吸
(
す
)
つた。
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
は
短
(
みじか
)
い
空
(
そら
)
を
赤裸々
(
せきらゝ
)
に
横切
(
よこぎ
)
つて
大人
(
おとな
)
しく
西
(
にし
)
へ
落
(
お
)
ちた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ちょうど、この
屋根
(
やね
)
から、
裏
(
うら
)
の
空
(
あ
)
き
地
(
ち
)
を
横切
(
よこぎ
)
って、あちらの
倉庫
(
そうこ
)
の
屋根
(
やね
)
へ、
電燈線
(
でんとうせん
)
がつづいているのを
発見
(
はっけん
)
しました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
真中に
一棟
(
ひとむね
)
、小さき屋根の、
恰
(
あたか
)
も
朝凪
(
あさなぎ
)
の海に難破船の
俤
(
おもかげ
)
のやう、
且
(
か
)
つ破れ且つ傾いて見ゆるのは、
此
(
こ
)
の
広野
(
ひろの
)
を、久しい以前汽車が
横切
(
よこぎ
)
つた、
其
(
そ
)
の
時分
(
じぶん
)
の
停車場
(
ステエション
)
の
名残
(
なごり
)
である。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
吾等
(
われら
)
兩人
(
りやうにん
)
を
乘
(
の
)
せたる
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、
印度洋
(
インドやう
)
の
天空
(
てんくう
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、
北
(
きた
)
へ/\と
二千哩
(
にせんマイル
)
以上
(
いじやう
)
も、
櫻木大佐等
(
さくらぎたいさら
)
の
家
(
いへ
)
から
離
(
はな
)
れたと
思
(
おも
)
はるゝ
頃
(
ころ
)
、
遙
(
はる
)
か/\の
天
(
てん
)
の
一角
(
いつかく
)
に、
雲
(
くも
)
か、
煙
(
けぶり
)
のやうに、
大陸
(
たいりく
)
の
影
(
かげ
)
が
認
(
みと
)
められた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして、
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
を
横切
(
よこぎ
)
り、あるときは、
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
を
越
(
こ
)
えて、ついに、
夏
(
なつ
)
のはじめのころには、はるかに、
青
(
あお
)
い、
青
(
あお
)
い、
北海
(
ほっかい
)
の
見
(
み
)
える
地方
(
ちほう
)
へ
達
(
たっ
)
したのでした。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
トタンに、
背後
(
うしろ
)
から
私
(
わたし
)
の
身體
(
からだ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つたのは
例
(
れい
)
のもので、
其女
(
そのをんな
)
の
脚
(
あし
)
が
前
(
まへ
)
へ
𢌞
(
まは
)
つて、
眼
(
め
)
さきに
見
(
み
)
えた。
啊呀
(
あなや
)
といふ
間
(
ま
)
に
内
(
うち
)
へ
引摺込
(
ひきずりこ
)
まれさうになつたので、はツとすると
前
(
まへ
)
へ
倒
(
たふ
)
れた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それで、比較的
人
(
ひと
)
の
通
(
とほ
)
らない、閑静な
曙町
(
あけぼのちやう
)
を、
一廻
(
ひとまは
)
り散歩しやうぢや
無
(
な
)
いかと女を
誘
(
いざな
)
つて見た。所が相手は案外にも応じなかつた。一直線に
生垣
(
いけがき
)
の
間
(
あひだ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、
大通
(
おほどほ
)
りへ
出
(
で
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
甲
(
こう
)
と
丙
(
へい
)
の
二人
(
ふたり
)
は、それに
対
(
たい
)
して、
答
(
こた
)
えるであろうと
思
(
おも
)
ったのに、
音
(
おと
)
なく、
船
(
ふね
)
をこいで、
前方
(
ぜんぽう
)
を
横切
(
よこぎ
)
ったかと
思
(
おも
)
うと、その
姿
(
すがた
)
は、
煙
(
けむり
)
のごとく
消
(
き
)
えてしまったのです。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若旦那
(
わかだんな
)
と
呼
(
よ
)
ばれて、
苦笑
(
にがわら
)
ひする
小六
(
ころく
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ると、
等
(
ひと
)
しく
聲
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
して
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
した。
小六
(
ころく
)
は
春
(
はる
)
らしい
空氣
(
くうき
)
の
中
(
うち
)
から
出
(
で
)
た。さうして一
町
(
ちやう
)
程
(
ほど
)
の
寒
(
さむ
)
さを
横切
(
よこぎ
)
つて、
又
(
また
)
春
(
はる
)
らしい
電燈
(
でんとう
)
の
下
(
もと
)
に
坐
(
すわ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
與吉
(
よきち
)
が
仕事場
(
しごとば
)
の
小屋
(
こや
)
に
入
(
はひ
)
ると、
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く、
直
(
す
)
ぐ
其
(
その
)
まゝ
材木
(
ざいもく
)
の
前
(
まへ
)
に
跪
(
ひざまづ
)
いて、
鋸
(
のこぎり
)
の
柄
(
え
)
に
手
(
て
)
を
懸
(
か
)
けた
時
(
とき
)
、
配達夫
(
はいたつふ
)
は、
此處
(
こゝ
)
の
前
(
まへ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、
身
(
み
)
を
斜
(
なゝめ
)
に、
波
(
なみ
)
に
搖
(
ゆ
)
られて
流
(
なが
)
るゝやうな
足取
(
あしどり
)
で、
走
(
はし
)
り
去
(
さ
)
つた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ピリッピリッと
笛
(
ふえ
)
が
鳴
(
な
)
りました。このときと
思
(
おも
)
って、
二人
(
ふたり
)
があちらへ
道
(
みち
)
を
横切
(
よこぎ
)
っていきかかると
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三四郎は東京へ
来
(
き
)
てから何遍此小川の向側を
歩
(
ある
)
いて、何遍
此方
(
こちら
)
側を
歩
(
ある
)
いたか善く覚えてゐる。美禰子の立つてゐる所は、此小川が、丁度
谷中
(
やなか
)
の町を
横切
(
よこぎ
)
つて根津へ抜ける石橋の
傍
(
そば
)
である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
翌日
(
よくじつ
)
、
雨
(
あめ
)
の
晴間
(
はれま
)
を
海
(
うみ
)
に
行
(
ゆ
)
く、
箱根
(
はこね
)
のあなたに、
砂道
(
すなみち
)
を
横切
(
よこぎ
)
りて、
用水
(
ようすゐ
)
のちよろ/\と
蟹
(
かに
)
の
渡
(
わた
)
る
處
(
ところ
)
あり。
雨
(
あめ
)
に
嵩増
(
かさま
)
し
流
(
なが
)
れたるを、
平家
(
へいけ
)
の
落人
(
おちうど
)
悽
(
すさま
)
じき
瀑
(
たき
)
と
錯
(
あやま
)
りけるなり。
因
(
よ
)
りて
名
(
な
)
づく、
又
(
また
)
夜雨
(
よさめ
)
の
瀧
(
たき
)
。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
鷭
(
ばん
)
は、
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
けて
考
(
かんが
)
えていましたが、やがて、
流
(
なが
)
れをまっすぐにあちらへ
横切
(
よこぎ
)
ってゆきました。
流
(
なが
)
れには、さんらんとして、さざなみが
雨
(
あめ
)
の
晴
(
は
)
れた
夕空
(
ゆうぞら
)
の
下
(
した
)
に
生
(
しょう
)
じました。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
高
(
たか
)
い
黒
(
くろ
)
のシルクハットをかぶって、
黒
(
くろ
)
の
燕尾服
(
えんびふく
)
を
着
(
き
)
て、
黒塗
(
くろぬ
)
りの
馬車
(
ばしゃ
)
に
乗
(
の
)
った
皇子
(
おうじ
)
の
幻
(
まぼろし
)
が
浮
(
う
)
かんで、あちらの
地平線
(
ちへいせん
)
を
横切
(
よこぎ
)
るのが、ありありと
見
(
み
)
えるのでありました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
のいったことが、おおかみにわかったものかと、
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
いながら、なるたけおおかみのそばをさけて、
田
(
た
)
や、
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
を
横切
(
よこぎ
)
りながら、
歩
(
ある
)
いていきましたが、その
間
(
あいだ
)
は
生
(
い
)
きた
気持
(
きも
)
ちもなく
おおかみをだましたおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹