“支那海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シナかい33.3%
しなかい33.3%
しなのうみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま支那海シナかい波濤はたうつて進航しんかうしてるから、よし此後このゝちなみたかくとも、かぜあらくとも、二せん諸君しよくん面前めんぜんあらはれるのは最早もはとほことではあるまいとおもふ。
「胴体を真紅しんくに染めて、白抜きで白骨をいてあるよ、機はカーチスの小型機で勿論もちろん機関銃があり、操縦士は腕利うでききで、そして、支那海しなかいから朝鮮海峡に盛んに出没するんだね」
追っかけて来る飛行機 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
土用どようのうちの霖雨つゆのあめを、微恙びようの蚊帳のなかから眺め、泥濁どろにごつた渤海あたりを、帆船ジヤンクすなどつてゐる、曾て見た支那海しなのうみあたりの雨の洋中わだなかをおもひうかべる。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)