“支那蕎麦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しなそば80.0%
シナそば20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをそっと小わきにかかえ、ちかくの支那蕎麦しなそばの屋台へ、寒そうに肩をすぼめながらはいって行った。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
悩ましい夢心地で聞いた物音は支那蕎麦しなそばを売りに来たのだと気が着いて見ると、夜の更けたことが知れた。二人の子供等は人形を並べたやうに正体もなくなつて居る。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ミーちゃんと呼ばれた、緑色の洋服をきた若い女が、指にからんだ黄色い支那蕎麦シナそばをうるさそうに取りながら、台所から早速飛んで来た。私は、このミーちゃんなる女性とは顔なじみであった。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)