“支那風”の読み方と例文
読み方割合
しなふう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸本はその節子の眸を見るような心持で、支那風しなふうあか紙箋しせんに鉛筆で書いてある彼女の心の消息を読んだ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
とまれ、十年前ねんまへあきの一乳色ちゝいろ夜靄よもやめた上海シヤンハイのあの茶館ツアコハン窓際まどぎはいた麻雀牌マアジヤンパイこのましいおといまぼく胸底きようていなつかしい支那風しなふうおもさせずにはおかない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
それらのはかなかにはおほきな石室せきしつがありまして、室内しつないにはじつおどろくほど立派りつぱいてあります。そのすぐれた支那風しなふうでありまして、ちょうど支那しな六朝頃りくちようごろ畫風がふうしめしてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)