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支那風
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しなふう
ふりがな文庫
“
支那風
(
しなふう
)” の例文
岸本はその節子の眸を見るような心持で、
支那風
(
しなふう
)
の
紅
(
あか
)
い
紙箋
(
しせん
)
に鉛筆で書いてある彼女の心の消息を読んだ。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
とまれ、十
年前
(
ねんまへ
)
の
秋
(
あき
)
の一
夜
(
や
)
、
乳色
(
ちゝいろ
)
の
夜靄
(
よもや
)
立
(
た
)
ち
罩
(
こ
)
めた
上海
(
シヤンハイ
)
のあの
茶館
(
ツアコハン
)
の
窓際
(
まどぎは
)
で
聞
(
き
)
いた
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
好
(
この
)
ましい
音
(
おと
)
は
今
(
いま
)
も
僕
(
ぼく
)
の
胸底
(
きようてい
)
に
懷
(
なつか
)
しい
支那風
(
しなふう
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
させずにはおかない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それらの
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
には
大
(
おほ
)
きな
石室
(
せきしつ
)
がありまして、
室内
(
しつない
)
には
實
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
くほど
立派
(
りつぱ
)
な
繪
(
え
)
が
描
(
か
)
いてあります。その
繪
(
え
)
は
優
(
すぐ
)
れた
支那風
(
しなふう
)
の
繪
(
え
)
でありまして、ちょうど
支那
(
しな
)
の
六朝頃
(
りくちようごろ
)
の
畫風
(
がふう
)
を
示
(
しめ
)
してをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
長方形の
印度更紗
(
いんどさらさ
)
をかけた
卓
(
たく
)
があってそれに
支那風
(
しなふう
)
の
朱塗
(
しゅぬり
)
の大きな
椅子
(
いす
)
を五六脚置いた
室
(
へや
)
があった。
前
(
さき
)
に入って往った女は
華美
(
はで
)
な
金紗縮緬
(
きんしゃちりめん
)
の羽織の背を見せながらその椅子の一つに手をやった。
蟇の血
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それがまたあたりがあたりだけに
如何
(
いか
)
にも
支那風
(
しなふう
)
の
好
(
この
)
ましい
感
(
かん
)
じで
耳
(
みゝ
)
に
響
(
ひゞ
)
いたものだつた。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
その
支那風
(
しなふう
)
な濃い花の姿は日頃花好きな
姪
(
めい
)
にでも見せたいものであったことを胸に浮べた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
如何
(
いか
)
にも
支那風
(
しなふう
)
の
快
(
こころよ
)
さで
僕
(
ぼく
)
の
耳
(
みゝ
)
を
樂
(
たの
)
しませたのに
違
(
ちが
)
ひない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
支
常用漢字
小5
部首:⽀
4画
那
常用漢字
中学
部首:⾢
7画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“支那風”で始まる語句
支那風韻記