“印度更紗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
インドさらさ77.8%
いんどさらさ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床は勿論もちろん椅子いすでもテーブルでもほこりたまっていないことはなく、あの折角の印度更紗インドさらさの窓かけも最早や昔日せきじつおもかげとどめずすすけてしまい
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
狭い壁を全部、印度更紗インドさらさ模様の壁紙で貼り詰めて、床にはキルクが敷いてある。大理石の机が階下に二つ、二階には只一つある。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
長方形の印度更紗いんどさらさをかけたたくがあってそれに支那風しなふう朱塗しゅぬりの大きな椅子いすを五六脚置いたへやがあった。さきに入って往った女は華美はで金紗縮緬きんしゃちりめんの羽織の背を見せながらその椅子の一つに手をやった。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かなしみは君がしめたる其宵の印度更紗いんどさらさの帯よりや来し
芥川竜之介歌集 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)